医学部

医学部の解剖実習について解説する【覚悟すべし】

医学部の解剖学について解説する【前半戦最大の試練】

こんばんは、めーぷるです。

ついに国公立大学前期試験の結果が出揃いましたね。

受験生の皆さん、お疲れ様でした。

めーぷる
めーぷる
後期がある方はファイト!

さて、今回は医学部の科目の中でも特に大変なことで知られる解剖学についてです。

医学部生活前半戦の山場とも言えるこの科目。覚悟はできていますか?

解剖学とは

解剖学とは

そもそも解剖学とはどのような科目なのでしょうか?

解剖学は2つに分けられる

解剖学は組織学と肉眼解剖学に分けられます。

簡潔に言いますと、組織学は「ミクロ」な体の構造について、肉眼解剖学は「マクロ」な体の構造についての学問です。

これではちょっと抽象的すぎますね。

組織学は臓器や骨の表面の組織についての構造について学びます。

一方、肉眼解剖学は臓器の配置や全身の筋肉、血管や神経の走行について学びます。

組織学

組織学はその名の通り、全身の組織構造についての学問です。

「上皮組織、脂肪組織、結合組織など、色々な組織が重なって臓器が出来ているんだなあ。」

っていうことを学んでいきます。

また実習ではプレパラート標本を顕微鏡で観察し、組織像をスケッチしていきます。

大学によってスケッチの量は異なるのかもしれませんが、なかなか大変です。

細胞一つ一つにも立方に近いもの、扁平な形をしたもの、円柱の形をしたものといっぱいあります。

また、核の様子も組織によって全く異なります。

そのような非常に細かい構造を、色鉛筆を使って忠実に再現していきます。

肉眼解剖学

肉眼解剖学は名前からもわかるように目で見てわかる構造についての学問です。

たまに肉眼では厳しい構造もありますが……。

肉眼解剖学はとにかく実習がハードです

本当に、本当にハードです。

この実習については次で詳しく解説していきます。

医学部の肉眼解剖学実習とは

医学部の肉眼解剖学実習とは

先ほどハードだと述べた医学部の肉眼解剖実習について述べていきます。

肉眼解剖学の実習はご献体、すなわち本物を用いて行います。

そもそも遺体を見るのが初めてだという人も少なくありません。

そのため、ご遺体を見た瞬間に気分が悪くなってしまうという人もたまにいます。

めーぷる
めーぷる
ホルマリンの匂いも関係しているんじゃないかな……?

作業内容

医学部の肉眼解剖実習ではご献体を解剖して、臓器・血管・神経・腱・筋肉の同定を進めていきます。

まず同定する段階に入る前に、皮剥ぎや脂肪組織等の分離物の除去を終わらせるだけでも一苦労です。

いつの間にか、神経切れてたー!!

ということがないよう、メスやピンセットで他の構造を傷付けないように丁寧に取り除いていきます。

超ハードです

しかし机上の勉強でこれらを理解していても、いざ実習を始めて見るとなかなかそれらが見つからないんです。

見つけたと思っても違う実は違うものだったということもザラ。

アトラスという「解剖図鑑」のような本と実習書を頼りに進めていくのですが、ご献体には個人差があります。

そのため、書かれた図があまりあてにならないということも少なくないんですね。

特に頭蓋の神経の走行は教員でも判定が難しいようです。

このような一連の作業をやっているうちに、腰痛にも悩まされる人もよくいます。

体力的にも本当にハードです。

医学部の解剖実習は予習必須

医学部の解剖実習は予習必須

医学部の肉眼解剖実習は予習をしておかないと、地獄を見ることになります。

ずぼらなぼくがいっているので間違いないです。

勉強しながら、実習作業も進めるのは要領がいい人なら不可能ではありませんが、効率は悪いです。

最低限、何を同定すべきなのか、それらのアトラスでの位置関係については把握した上で臨みましょう。

決して模範生とは言えないぼくでさえ、予習してたからね!>め

予習の方法

予習についてですが、まず実習書とアトラスはマストです。

まず読むべきは実習書。

アトラスは細かい用語まで載っているので、まずは実習書で重要な用語をピックアップしていきます。

そして実習書を読み終わったら、ピックアップした構造物の位置関係をアトラスで確認しましょう。

この2ステップでOKです。

実習の段階で何がどこにあるか、漠然とでも頭に入っていると効率がまるで違います。

予習がだるいというあなたへオススメの方法

「毎回やるのはメンドい……。」

って思ってしまうのが人間ですよね。わかります。

そこで、班の中で予習係をローテーションさせていくのがぼくのオススメです。

毎回予習係に司令塔になってもらって、他のメンバーが解剖していくといったかんじですね。

毎回真面目な人にばかり予習を任せているのはよくないので、一番穏便な方法かと。

この先医学部で解剖実習に臨む方へ

この先医学部で解剖実習に臨む方へ

さて今回は医学部の解剖実習について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

解剖実習は医学部の実習の中でも群を抜いてハードです。

体力的にも精神的にも本当にきついのですが、これも避けては通れぬ道。

みなさんも頑張ってくださいね!


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